申し訳ありませんでした。

謝罪します。
申し訳ありませんでした。
被害者への配慮が足りませんでした。


何かの仕事で来社すると、借りた社外持出禁止の席次表を手に、自分とは永遠に無関係だと信じる「被害者(被害に遭いやすい人種)」の顔を無邪気に見学する人達の話を聞いて、
(向こうが名指しを避けているのでこちらも名指ししない)
世界は僕の想像以上にクズで満ちていると思いました。


どう考えても、わざわざ被害者を見に来るというのは
人の道を外れた最低の行為であり、
そんな人が数多くいるのは僕の想像力では到底及びもつかぬことでした。
僕は、世の中の善意を無邪気に信じていました。
もっと世の中はやさしくできていると思っていました。



僕の世界への無邪気な信頼という僕の言葉の前提が崩れた以上、
僕の言葉によって悲しむ人が出ている以上、
僕は謝罪しなければなりません。
ごめんなさい。
配慮が足りませんでした。



僕は、「被害者の気持ちを考えろ」
という声を意図的に無視していました。
何故かといえば、被害者に僕がかけられる声なんて、無いと思ったからです。
もう少し正確に言えば、僕に被害者に対してどうこう言える資格なんて全く無いと思っていました。
僕は被害者になることができませんから、
被害者の気持ちが正確にはわかりません。
ただ、ものすごく辛くて、身が千切れるほどで、生きていたくないような思いなんだろうなと想像していました。
そのような思いを持った人に、訳知り顔で優しい言葉をかけようとしたり、
たやすく味方面したりすることはただ被害者の神経を逆撫でする行為でしかないと思っていました。
被害者は深い傷を負っている、その傷の深さを実際に知らない僕に言える言葉など無い、
言える資格など無い、
そう思っていたから、あえて被害者へは何もいいませんでした。


僕には被害者の気持ちを考えて何かを言う資格がない、
何かを言えるとしたらまだ被害にあっていない人に「いかに被害にあわないか」くらいなものだ、そう思っていました。


でも、被害者の気持ちは自分の問題として考えようと思いました。
たやすく結論を出せそうなものではありませんが。
でも、考えていこうと思いました。




僕は、今まで、ネットにはびこるトンデモを批判するとき、わざと挑発的な言葉を使っていました。
トンデモさん達(「ネトウヨと呼ばれることが多い人達」)から非難され、罵倒コメントの嵐が吹き乱れ、炎上する、
でもこっちは自分の考える正論を言う、そういう一連の行為が好きでした。
それで、今回もトンデモさんたちを批判するときに挑発的なセリフで言ったのですが、
明らかに話題が悪いというか、デリケートな問題にそぐわない態度だったと思います。
これは僕の完全なる失策です。
すみません。



何を言っても(無意識的か意図的にかは分かりませんが)誤読されて
「性差別万歳野郎の人でなし」のように解釈されるのは悲しかったですが、
「現実に悪意が存在する以上悪意によって被害を受けたくない人が回避行動すべき」という自衛論に従えば、
誤読される方が悪いのであり、何を言っても誤読されるのなら、
僕らの目的は議論に勝つことではなく、皆の幸せを考えるである以上、
これ以上何かを言うのは無意味であるという結論に達しました。
というわけで、申し訳ありませんでした。




みなさま、コメントありがとうございました。
罵倒もその他も含め、読まさせていただきました。
代表として、quix_que さんの
わりと普通に考えるとこういうふうになると思うんだが。
そのとおりだと思います。


ただ、一言だけ言わせてください。
そこまで分かっているのなら、
「男は夜道で刺されても当然」とか「男はケモノが女性の自衛と結びついていること自体が差別 」とか
どうしようもなく頭の悪い論や、
「女は被害者予備軍だから善、男は犯罪者予備軍だから悪」のような
ことさら男女間の対立を煽るような論や、
「男には警戒したほうがいい」→「レイプするのは男の権利だと思っているのか!」のような超絶解釈も
同時に批判していただけないでしょうか。
あれを普通の男性(女性もでしょうが)見れば、
どう低く見積もっても男性の数割は「偏見」を強めます。
被害者(正確に言えば被害者の尻馬に乗る人)が珍論を並べたり、被害者を社会叩きの道具に使ったりすれば
「被害者も悪い」と考える人は「やはりこいつらの考え方には問題がある」という思いを強くするでしょう。
それを「偏見を持つほうが悪い」とか
「理解しないほうが悪い」としか思わないのなら、
いつまで経っても偏見はなくなりません。
本当に被害者のことを思っているのなら、党派性とかの話よりも重要である話だと思います。
僕の言いたいことはそれだけです。



最後に、僕の文章を読んで不愉快になった方々、
大変申し訳ありませんでした。


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