「脱官僚」と言うのなら、まずは自分の仕事しろ
民主党がマニフェストに言っていることの一つに、「脱官僚」というものがあります。
いわく、
「今までの日本では官僚が大きな権力を握ってきた。しかし、本来なら政治家が大きな力を握るべきである。
だから官僚の手にある権力を政治家に取り戻そう!」
こういう主張らしい。
馬鹿じゃねーの?
って思います。
なんだか、指を怪我して、指がいたいから、こんな指なくしちゃえ!
って指ごと包丁で切るくらい馬鹿じゃない?
確かに、現在の日本では官僚が非常に大きな権力を持っている。
なぜかっつーと。
って言葉の通り、権力には司法(裁判)、立法(法律をつくる)、行政(法律を執行する)と三つの権力がある。
建前上、
司法は裁判所が、
立法は国会議員(政治家)が、
行政は官僚(省庁)が
やることになっている。
しかし、現在の日本は立法も官僚がやっている。
なぜか。
それは、政治家が法律を作らないからである。
政治家が全く法律をつくらないわけではないが、現在日本を動かしている法律の9割以上が官僚が作っている。
それはある意味ではしかたが無いのかも知れない。
法律を作るためには膨大な専門知識と労力が必要である。
国会議員に当選するためにテレビに出て下らないことを言ったり会合を開いたりパフォーマンスしたりするのに忙しいので、
政治家が法律を勉強して自分で法案を作ることは、(末期までに複雑化した現代社会では)ものすごくむづかしいことなのかも知れない。
(それでも麻生さんや与謝野さんは官僚の手を借りながら法律作っているけどね。)
だから、今の政治家に権力がないのは、しょうがない。
自業自得なんだから。
自分の仕事である立法をせずに
本来の自分の仕事をしてくれている官僚を「お前ら権力持ちすぎ」と攻撃するような政治家を信用してはならない。
だったら自分で法律を作ってください。
誰も止めません。
誰も邪魔しません。
官僚が作った法律で日本が動いているのが嫌ならば、自分で法律作れよ。
それが自分の仕事だろ?
それで民主党は、「政権交代したら自分で法律作ります」ってことだろうと思うが、
僕は全く信用しない。
野党でも国会議員なんだから、法案は提出できるだろ?
民主党の中でも僕は河村さんは評価していたがそれは(民主党内で異端視されながらも)
自分なりに法案作ってめげずに提出していたからである。
でもほとんどの民主党議員は政府攻撃するだけで自分で法案なんて全く作らない。
こんなやつらが政権取ったって、いきなり自分たちだけで法律を作れるとは全く思わないし、
「脱官僚」どころかより一層「政治家の官僚へのおんぶにだっこ」状態が深まるだけだと思う。
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