女系で何が悪い
注意：炎上はいつものことなので覚悟していますが、くれぐれもコメントは本文を読んでからでお願いします。
僕は基本的には皇室を大事にしてません。
というより、皇室を大事にする人の気持ちが理解できません。
だって、天皇ったって、同じ人間なんだぞ？
同じ人間なのにその人間が皇室に生まれたってだけで尊敬するとか、ありがたいとか思うの？
…理解できん。
全く理解できん。
だって、人間なんだぞ？
まあ、そうやって天皇を崇拝したりする人の気持ちは理解できないのだけど、
天皇制自体は結構優れた政治形態であると思うので、支持とまではいかないけど認めています。
詳しくはこちらをどうぞ。
というわけで、基本的には僕は皇室のありかたとか、そういうものに口を挟むつもりはないんだ。
というより、口を挟む資格がないと思う、といった方が正しい。
皇室ってのは存在価値が「ありがたい」しかないんだから、「ありがたい」とは思わない人間が皇室のあり方にあれこれ言ってはいかん。
これは「情」の問題であって、「理」しか持たない、あれこれ理屈を積み上げることしかできない人間である僕が
ガタガタ言う資格はどこにもない。
基本的には。
たださあ、唯一皇室のあり方で、「理」によって論じることができる問題があると思うので。
それが「女系天皇論」。
と言っても、やっぱ僕には天皇がなぜありがたいのか理解できないわけで、当然のごとく、
「男系の天皇はありがたいけど女系の天皇はありがたいくない」なんて言ってる男系論者の気持ちなんて、わかりっこないわけで、
そういうわけで、そういう人に「女系でもありがたいだろ！」みたいな価値観を押し付けることはしない。
つーか、できない。（そもそも「女系もありがたい」とも思ってないし）
ただ、ちょっと想像してみて欲しい。
現実性の低い夢物語の話じゃなく、ほぼ確実にやってくる未来について。
25年後の皇室。
おそらく、このままいけば、皇室典範は改正されない。
従来のごとく天皇は男系男子のみにつながり、皇室の女性は結婚したら一般人になる。
25年後だから、今の皇太子が時代天皇になっている可能性も高い。
そのとき、皇室にいる生殖機能を持った（50歳未満）人は、悠仁親王のみで、あとは全員お嫁に言っている可能性が高いと思う。（まだ嫁がずに残っている人がいても何もおかしくないけど）
んでもって。
可能性1.悠仁親王の子供が女の子だけだった場合
この場合、前回のように騒がれるのはまた悠仁親王が40歳前後のときだろう。
（60歳以下のの皇室はほぼ確実に悠仁親王と奥さんと子供だけだろう）
この時になってまた「皇室典範改正」の話が出てくるだろうけど、この時もまた「女系or旧宮家復活」という選択肢が叫ばれるだろう。
可能性2.悠仁親王が未婚or子供がいない場合
このときはまあ旧宮家の復活、ということになるだろうな。
この二つの場合はいい。最悪なのが、次の場合。
可能性3.悠仁親王に男子が生まれる場合
なぜこれが最悪なのか。
それは、絶対に皇室典範のあり方を深く考えないまま問題が先送りになるから。
重ねて言おう。皇室に男子が足りなくなって問題化したのは、決して偶然に偶然が重なった結果ではない。
側室が廃止になったことによる当然の帰結である。
一夫一婦制を続けるのなら、確実に皇室の人間は減っていく。
何度も言うけど、天皇家がこれまで男系のみで続いてこれたのは男子一人で何人も子孫を残せる側室制度のおかげである。
（最初の辺は実在が怪しいけど）側室制度がなくなたった昭和天皇が124代目、その次の次の次の世代ですでにこれだけの大問題になっている。
何年後かは分からないけど、何年後かに必ず（人は必ず死ぬ、というのと同じくらい必ず）また
男系男子のみでは次の世代に皇室を残すことができない可能性が高い、という状況になる。
（おそらく200年以内）
そのときには確実に旧宮家は全滅している。
（旧宮家は11家、男系男子を残せる家は離脱してわずか60年のうちに5家にまで減った）
最後の世代の皇室男子が女の子を子供に持っているのなら、たぶんそこから女系天皇制度になるだろう。
しかし、最後の世代に子供ができなかった場合。
その男性が少なくても30歳くらいになるまでは何も騒がれない可能性が高い。
騒がれるようになってもすったもんだの挙句「女系天皇制」という必殺技を使ってでも皇室に次の世代が残せないという状況に陥る可能性もある。
そうなったら皇室は消滅するしかないのではないかな。
結論。
今の制度（一夫一婦制、男系男子）のままでは、必ず「今のままでは皇室が残せない」という状況がでてくる。
最悪の場合皇室消滅だが、それでもない場合は「しょうがないから女系で無理やり存続」という形になるだろう。
そんなことになるくらいだったら、今のうちから「女系もありでーす！」って言っといた方が良くないか？
200年後の僕らの子孫から「あの時あいつらがちゃんと皇室典範のことを考えていればこんなことにはならなかったのに」って恨まれるよりは。
※一応言っておきますが、「そんなことはない！側室なんてなくても、絶対に皇室は男系男子のみで未来永劫存続するのだ！絶対だ！」
っていう反論は聞きません。政治にはリアルを求められます。言い換えれば、
常に最悪の状態を想定するのが政治です。
そんな事言っているのは、
「自衛隊なんてなくたって他の国はどこも日本に攻めてこない！絶対にだ！だから自衛隊をなくせ！」
と言っている人間と同じだと言うことを分かってください。
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