自虐史観一考!

ちょっとこれ↓みて思った事があったので、書いてみたい。

昔、子どもどうしで口げんかすると、「バカ、バカ」から、始まって、「お前の母ちゃんでべそ」と言い出していたりした。

(中略)

親や祖先が清廉潔白で、力いっぱい生きていたと考えるか、うそ、騙し卑怯な中に生き、悪いことばかりしていたと考えるかは、天と地ほどの大きな違いがある。

反日勢力はここをよく理解して、徹底的に日本の先人・先達である旧日本軍や戦前の日本人を辱め、貶める。

(中略)

日本人は古に文化を教えたシナ等に悪いことをしたと徹底的に刷り込み、一方、友好の手を差し伸べるカッコをすることで日本全体を洗脳しようとしている。

洗脳を解くのは、あなた自身しかいない。方法はきわめて簡単だが、実行は難しいかもしれない。

自分の頭でよく考えるのだ。洗脳されている人は必ず、思考停止し、教えられたことを自分で考えたと思い込んでいる。

自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考えるのだ。 答えは、すぐに分かる。

多くの人が、洗脳から説けることを願うものである。

http://hinomaru.iza.ne.jp/blog/entry/167472/


(注)何度でもいいますが、引用するのは引用したブログを貶めたいからではありません。考えるきっかけを提示したかっただけです。


多分、僕はこーゆー人の言う「自虐史観」とやらにとらわれていると思っています。
大東亜戦争にこの人らの言う「義」は無かったと思うし、日本軍はそこそこに粗暴だったと思っているのです。
僕は、この人たちのいう
大東亜戦争共産主義者の陰謀に陥った日本が起こしたアジア解放のための自衛戦争だった」
という理屈が全く分からないのです。
共産主義者の陰謀によって起こした戦争がアジア解放のためなら共産主義者はアジア解放を目指していたのか?
そもそも、そのころの日本上層部が共産主義者のスパイによって操られていたって考える方がよっぽど「自虐史観」じゃないかって思ってしまうのです。
それから、
韓国併合は韓国に頼まれてのことだった」
っていうのと、「日清戦争は清+朝鮮vs日本の戦いだった」ってよく言いますけど、
日本は清から朝鮮を自分のものにする戦争で朝鮮に敵対されるとはどういうことなんだ?
って思ってしまうんです。
それからこの人たちは、「日本が悪かったと思い込まされているのは日教組による洗脳だ」とか言うけど、
ただの労働組合にすぎない日教組はこの人達の中でどれだけ強大な力を持ってるんだ?
って思うんですが。
日教組自体は、創価学会と並んで俺的つぶれてほしい団体No1の座に君臨していますが、それはまた別の話)
例えば歴史教科書を作るのは一般の企業だし、それを検定するのは(日教組と対立している)文部科学省です。
朝鮮の陰謀とかいうのでできた教科書があったとしても、文科省に潰されます。(文部科学省が朝鮮の陰謀とかいうのなら話は別ですが)
そして、できた教科書を採択するのは(これまた日教組と対立している)教育委員会です。
そして、授業は基本的に教科書に沿って行わなくてはなりません。(たまに脱線する教師はいますが)
少なくても日本では一般的(と思われる)「史観」が「朝鮮の陰謀」で「洗脳された結果」で、上のような変な理屈を唱える人のもつ「史観」が「自分で考えた結果」
というのは、
どう考えても洗脳されてるのはお前らじゃん
と思うのは僕だけでしょうか。
(どうでもいいけど、「漢字の起源は女真族」とか言ってるけど、女真族ってあの女真族か?漢字がそもそも約4000年前なのにたいし、「女真族」という概念が約1000年前だと思うのだが。)


余談になるが、
僕等の祖父の世代は、戦争に負けて価値観ががらっと変わってからは戦後民主主義謳歌してきた世代だ。
GHQのやりかたにはそこそこ不満があったかも知れないけど、それでも戦争よりはマシと受け入れて、アメリカ占領下や戦後民主主義を精一杯生きてきた世代だと僕は思う。
真の保守(自称)の人々は、「現在の価値観で過去を判断してはだめだ」と言って、戦前の日本を擁護する。
それはそれでいい。
しかしなぜか、戦後以降の日本については「一度の敗戦で誇りを無くした」だの「GHQに洗脳された可哀想な世代」だのと言う。
平和でヌクヌクと育った戦後世代に、全てを捧げて泥沼を耐え抜いた末に敗戦を迎えた戦前世代の、いったい何が分かるというのだ?
お前らに、彼らの平和と自由を求めた歴史の歩みを否定する権利があるのか?


まーいーや。
んで僕は、自分の祖先は清廉潔白(とまではいかないかもしんないけど)で、力いっぱい生きていたと思う。
うそ、騙し卑怯な中に生き、悪いことばかりしていたなんて全く思わない。(ま、そういう人も中にはいただろうけどね)
って言ったら↑の人達は
「なに?おぬしは日本は悪いことをしたという自虐史観の中に生きているのだろう?なのになぜ己の祖先が清廉潔白だととたわごとを抜かす?」
とか言うかも知んない。てゆうか言うだろう。たぶん。
んでも、
自分の曾祖父やその前の世代(父や祖父は戦後民主主義の世代なので)は自分に正直に清く生きてきた
ということと、日本は悪いことをしたって事は全く矛盾しない。

疑うんなら、「日本」の変わりに「朝日新聞」とか入れてみればいい。
概して、朝日新聞に勤める人は真面目である。頭もよく、私を滅して働く。一人一人は。
だけど、その一人一人が集まった結果できあがってしまうのがあの電波新聞なんである。
集団ってのはそういうもんだ。
「集団の意志」という者が形成され、それが暴走するともう一人一人の力ではどうしようもない。
朝日新聞で納得いかなかったらソ連でもファシスト・イタリアでも何でも好きな団体でいいや。
もし、あんたが旧ソ連に生まれていたら、どうした?精一杯生きなかったと思うか?
僕は、(生まれた時にはもう死んでたからわかんないけど)曾祖父は、ソ連に生まれてても高潔に、たくましく、自分のできる限りを精一杯に生きたと思う。
んでも。一人一人が精一杯誠実に生きていても、それをまとめる「システム」がイカレていたら、どうしようもない。
僕は戦前の人の一人一人を責める気は全く無い。
何度でもいうが、いわゆる「A級戦犯」は、勝者の敗者に対する一方的なリンチに過ぎない。
しかし、旧日本軍、および日本政府はシステムがなってなかったと思う。
あまりくわしくないけど、反省点としては、


三権分立になっていなかった(故に独裁化してしまった)
軍の統帥権が独立していた(陸軍が暴走した)
日本国全体がピンチの時に足の引っ張りあいをした
補給を軽視しすぎた
根性>>>>>>>>>物量と考えていた


などがあげられるとおもう。(まだまだあると思うけど)
こういうのを直して、二度と戦争が起きないように工夫して「システム」を作ること、それが政治であり、「歴史を反省すること」なんじゃないかなって思う。
ちなみに、↑は、上二つに関しては今は三権分立が守られているし、文民統制がきっちりなされているからその点の心配はいらないとおもう。
ただ、真ん中の点はどうかんがえても前より数倍ひどくなっているとしか思えない気がする。


仮想・北朝鮮が暴走した時
管直人「この北の暴走は、政府の外交能力の無策によるものだ。辞任を要求する」
安部ちゃん「いや、そんなこと言ってる場合かよ、実際軍隊が攻めてきてるんだよ」
福島瑞穂自衛隊に死者がでている。これは自民党による弱者を切り捨てであり、決して許すことはできない」
安部ちゃん「いや、だからさ〜、そんなことを言ってる暇があったら…

ずど〜ん。


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