情報の海の泳ぎかた

 今さらだけど、きっこのブログを本格的に読んだ。うん。
おもしれえわ。これ。何度もふきだしちゃったもん。ニポンとかビックル一気のみとかの言語センスもいいし、
リズムよく読める。
言ってる事は「ひでえ」の一言だけど。
これ、小泉首相とか、よく告訴しなかったな?
裁判持ち込めば確実に勝つよな?
以前石原都知事がありえない中傷を捏造されて怒ったっていう話だけど、どうなったんだろう?結局グダグダ?
こっちは必死で考えて、調べる事は調べて、それでも自信がもてなかったら日記に書かないようにしている一方で、「コイズミはレイプ魔」だとか「アベシンゾーは人殺しが大好きな異常者」だとかわけ分かんない事がなりたててれば人気blogランキングでこっちの百倍も投票してもらえるなんて世の中はなんて理不尽なんだという僻み100パーセントの今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?



‥‥そんなワケで、(どんなワケだ!)インターネットにある情報は虚偽に満ちあふれています。
見晴らし0の闇の中、魑魅魍魎が跋扈する密林で目くるめく怪情報が飛び回ります。
たくさんの自称文化人が「我こそが正しい」と申告してきますが、その自称文化人ズの言うことは互いに矛盾しているので、少なくても誰かが怪情報を流していることは決定的なのです。
問題は、その中でいかにして本当の情報を手に入れるか?
って話をします。
まあ、インターネットだけじゃなくて紙の媒体でも結局は同じ事なんですが。
何が嘘で何が嘘でないかを見分ける方法。
あくまで僕が実践してるやりかたです。


まず、玉石混淆の状態に直面したら、一番最初にやることは、「馬鹿」を見つける事です。
つまり、一つ一つの情報に当たって、矛盾していたり、明らかにコウトウムケイな事を言ってる人を見つけます。
これは、何も手がかりが無い状態から始めるのは結構苦労します。
とりあえず、一人見つければ、後は結構見晴らしがよくなります。
怪情報を流す人間は、次の二通りのパターンがあります。
1.自分の言うことが嘘だと分かっててあえて自分の有利な方向に言説を持っていこうとする卑劣な詐欺師。
2.情報の見極めができなくて嘘にだまされてしまう無能な人間。
そのどちらかかは分かりませんが、とにかく怪情報を一回流した人間はそれ以降も虚偽の情報を発信する可能性が高いので、その人の言っている事は一切無視します。
その人の言っている事は無視しますが、その人の存在自体は情報の判別をする上で非常に貴重な存在になります。
一人「馬鹿」を見つけたら、今度は「その『馬鹿』を称賛していたり、その『馬鹿』の出す情報を引用している人物」を探します。
「」内に当てはまるような人物は、
1.『馬鹿』とグルになって、あるいは存在を利用する詐欺師
2.『馬鹿』の流している情報が嘘であることを見抜けない無能
のどちらかなわけですから、その人も信用してはなりません。
そのように発信源を色分けしていけば、かなり真実に近づけます。
と言っても、自分が『馬鹿』と判断した人物でも、いつもいつも嘘を流し続けているとは限りませんから、
よく確かめもせずに称賛してしまったり引用してしまったりすることもありますから、それだけでその人物を『馬鹿』と判断してしまうのは早計でしょう。
しかし、その『馬鹿』を批判している人物と称賛している人物を見つけたら、批判している人物の方が「まともな言論人」である可能性が高い、ということは言えるでしょう。
(もちろん、『馬鹿』を批判しているからといってその人の言うことが正しいとは限りません。反対方向のトンデモである可能性もあるわけですから。しかし、その「批判」が真っ当で納得のいくものだったら、その「批判している人」はとりあえずそこそこは信用していいと判断できます)
最初に「信用のおけない発信源」を探すのでは無く、「信用のおける発信源」を探す人もいらっしゃると思います。
宗教の教祖とか、どっかのブロガーとか、どっかの党首とか。
しかし、「信用のおける発信源」を信用するというのは、真偽を判断するのをまるっきり人に任せてしまうわけで、これは非常に危険な状態と言えます。
麻原を「信用のおける発信源」と考えた人は数多くいますが、そのように考え自分で考えるのを放棄した結果どのようになったかは言うまでも無いでしょう。



抽象的でわかりにくかったかも知れませんので、具体例をあげます。
僕の政治ブログに対するスタンスの変遷


僕は、最初は人気ブログランキングって、そのブログが優れた言説かどうかを計る貴重なパラメータだと思ってた。
人気blogランキングがこういう状態なのも、単に
「やっぱ右翼が正しい考え方なんかな〜」「真っ当に筋道を立てて情報を咀嚼すれば右翼的な主張が自然の帰結なんかな〜」って思ってました。
マジで。
そんなある日、ブログランクの結構上位で、右翼系トンデモブログを発見しました。
それが太陽の帝国です。
なんか僕の事言っているらしきエントリが最近あったので、リンクしてあげましょう。
http://empire.cocolog-nifty.com/sun/2007/05/post_e45a.html
この文章もいかにも首から上がご不自由な方が書いたんだなってありありと分かるような文章ですが、
一応言うべき事を言っておくと、


僕は博士に「ソースを出せ」なんて一言も言ってません。理由は再三言っている通り。
僕は東大生であることを自慢など一回もしていません。

自分の母校はカミングアウトしましたが、それは自慢になるのか?じゃあ東京経済大学生が「自分東京経済大学です」って言ったら自慢なのか?
東京農業大学」は?「東京工業大学」はどうだ?なぜ「東京大学」だと自慢になるのだ?


脱線しますが、失礼な文章を書かれたので抗議のコメントを書いたら、案の上削除されました。
僕以外にも複数の人がツッコミコメント書いていますが、全部削除された模様です。
何故か?それはそのツッコミが真実だからです。
真実だから、自分の文書のトンデモさがばれてはまずいから、柳生すばるはコメントを削除するのです。
その上で彼は僕の昨日のエントリを荒しに来ました。しかし、僕は削除していません。
何故か?それは彼の言うことが間違っているからです。
彼の言うことがトンデモだってことは誰にも分かるだろうし、そんなことも分からないような人にはどうせ何を言っても無意味だから、僕はコメントを削除しません。


話を戻します。
トンデモブログを発見したころ、僕はランキングで200ポイントあたりをウロチョロしてた。
そのときまでは、「やはり僕の言ってる事が間違っているからランクが低いんだ。上位ブログが正しいんだ」と思っていましたが、
そのとき「人気ブログランキングで上位=優れた言説」というわけではない、と悟りました。
見た感じ彼に好意的な人気ブロガーって結構いたので、「ああ、人気ブログランキングってそんなもんだ。不正投票がはびこっているのか変な原理でトンデモでも人気を伸ばせるのかは知らんが、とにかくそんなもんだ」と。
それ以降は、人気ブログランクで上位のブロガーだろうと、物怖じすることが無くなった。
そして、結構月日が流れて、あるきっかけから「博士の独り言」を読む事になった。
(それ以前は文章が汚いので読む気がしなかった)
そこでどう感じたかは
http://d.hatena.ne.jp/meiwakoko/20070421
こっちに書いといたんで見といて下さい。
とにかく、「博士の独り言」は、1.のタイプと判断できます。
「従軍職にはそれを証明する記章を身に着ける義務がある」なんて物語を発明したのは博士自身でしょうから、
「分かってて嘘をついている」と言えるでしょう。
これははっきりと確認がとれませんが、彼がよくやっている「電凸」も、彼の創作だと思われます。
1位のブログもトンデモ系だったということは、僕の情報の取捨選択の上で大きな事でした。
僕が結構信頼していたブログである「極右評論」や「依存症の独り言」が筋道をかなぐり捨てて博士擁護に走った、という事実が大きな意味を持つからです。


僕が3、4、エントリを見て「博士」がトンデモだと気づけたということは、何かつきあいもあるでしょうしランキングでも近い「極右評論」や「依存症の独り言」は当然気づくチャンスは十分にあるわけです。
そこでむりやり「博士」を擁護した、ということは、
1.どうせ愚民である読者には博士がトンデモだと気づくはずもないと考え、自分では矛盾に気づきながらもそしらぬ顔で擁護した
2.博士がトンデモだということや、自分の言っていることに説得力が全く無い、と気づくことすら出来ないほど情報処理能力に欠けている
のどちらかでしかないからです。



※最近似たようなことばっかり言っててすみません。しかし、説明不足で誤解を受けたかな、と思われることが多々あったので、
説明させていただきました。本来ならまとめて一つのエントリにするべきだったかもしれませんが、非常に長くなるのでいくつかにわけさせてもらいました。




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