二つの全体主義に心から反対する


前回、狂信的な外国人参政権賛成派を批判しました。
そのまえには、これまた狂信的な外国人参政権反対派を批判しました。

こういうことしてると、
「お前はどっちの味方なんだ?」
ともしかしたら言われるかも知れません。


そしたら、こういいます。
どっちの味方でもありません。
というより、どっちとも大嫌いです。


両方とも、「俺様の意見は正しい。俺様の意見に賛成しない人間は愚者であり不見識」という
脳みそオープンリーチ状態であることには全く変わりがないわけだし。


こういう思考回路が全体主義の思考回路なんですが、
こういう手合いに限って自分を全体主義者と思ってなさそうなのがまた
頭が痛いというか、気持ちが悪いというか…



んで、前回反論した土曜の夜以下略氏からまた
再反論(らしきもの)がきたんだが、
http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20091116

みっつもトラックバック下さって、ありがとうございます。

まあ、内容はやっぱり、
「私の素晴らしい崇高な思想を理解しないお前らは無知だ!」
っていう内容なんですが。



このブログ主(引用者注:僕のこと)だけではなく、このテの「人権?w馬鹿じゃね?偽善者プゲラ」的な反応を読んだとき正直いって、何の意味かよくわからなかった。どうやら私が「人権を守れ」的な観点から「永住外国人地方参政権」に賛成していると思っているらしい。(違っていたらすみません)大変申し訳ないが、むしろ私にはあまりそういう「意識」が無かったもので、「ああそういわれればそういう側面もあるな」と思い至った次第。わかってみれば逆に「政治や地方自治に関心がない人はこういう側面からこの問題をとらえているのか」と興味深かった。(大抵の場合、人は自分の関心のある問題について、他人も自分と同じ視点で考えると思い込みがちだからね)


なんつーか、相手の反論の意図がよく分からなかった時って、


・相互のコミュニケーション不足
・自分の文章が拙い(相手が意味を取り違えている)
・相手の文章が拙い(自分が意味を取り違えている)
・自分の理解する能力が足らない
・相手が前提としている知識を自分が知らない
・そもそも、相手と自分は違った存在で前提が違うため分かりあえない


ざっと考えても↑これだけ考えられると思うのだが、


相手が無知


という発想が真っ先に出てきて、


それ以外の可能性が思いつかない


というのが全体主義者イズムが炸裂していて、何とも言い難い心向きになりあそばされていらっしゃいます。


まあ、自分の書いた文章を(文章読解能力の低い方でも分かるように)
解説すると、
そもそも社会的弱者、少数派に「権利」を付与することは多数派にとってメリットが見いだせないのはある意味、当然といえば当然である。
それは生活保護にしろ、ホームレス対策、貧困対策だって同様である。

という文章を翻訳すれば、
俺には貧乏人に生活保護を付与するメリットはないけど、それでもさずけるぜ!なんて慈愛に満ちた俺!
俺にはホームレスを救済することに何のメリットもないけど、(ry
俺には貧困(ry

っていう社会的弱者に対する猛烈な上から目線というか、「授けてやる」的な見下した気持ちが伝わってきて、
それを偽善に感じたわけだ。



それにしても。


あんたらさ、自分に賛成しないものに対して、「無知」だの、「政治や地方自治に関心がない」だの言うけどさ、
じゃあ教えてくれよ。


あんたは、僕の知らない何を知ってるんだ?



たぶんだけど、政治経済でセンター試験受けたらあんたより僕の方がいい点とるぞ?
それは下世話すぎるとかいわれそうだけど、たぶん僕の方がいっぱい本読んで、政治の仕組みとかを勉強してて、
あんたらの思考回路も知識としては知ってるぞ?
ようするに、頭の悪い日教組の教師に「昔は国民は権利はなかったけど、闘争の末国民は権力者から権利を勝ち取ってきた」
なんてなことを教え込まれて、「なるほど」って思って、それを疑うこともせずにここまで生きてきたんだろ?

そんなことくらい、僕だって知ってるに決まってるじゃん。
僕だって頭の悪い日教組教師にそんなこと言われて、「なるほど」って思って、
そーゆー系の本とか読んでもっと「なるほど」と思ったんだから。
結局そーゆー考え方はしなくなったけど。



自分の考えに賛同しないものを「無知」だと罵倒して、自分の気に入る考えだけ相手にしても、
ちっとも賢くならないぞ?(知識は少しは増えるだろうけど)
僕は、知識だけではなく、「考え方」も知ろうと努力してきた。
今見返すと過去ログにはかなり「考える過程」が残ってる。
だから、あんたらのような「権利真理教」的な考え方も、ネトウヨ的な考え方も、知ってるんだよ。
でも、あんたは知らないだろ?ネトウヨ的な考え方も、僕のような考え方も。
そりゃそうだ。違う考えをする人間を馬鹿とか自分より劣った人間とかそういう見方しかできない人間に自分の考え方と違う考え方を理解できるはずがない。
なぜ、あんたらの思考回路を理解しているのにも関わらず、あんたらと同じ結論にならないか?
そりゃ、結局のところ、「僕らは違った個体だから」としか言えないかなあ。
僕は、「権利は義務とともにある」と考えている。
(たぶん、あんたらの一番嫌いな言葉の一つなんだろうと思うけど)



僕は、日本国憲法を支持している。(基本的には)
日本国憲法の三大柱の一つである、「国民主権」を支持している。
国民主権。それは、言ってみれば、
我々国民は全員徳川家康の正当な後継者である
(別に藤原道長でも天智天皇でもルイ14世でもいいが)
ってことだ。
我々は、権利を与えられている。誰が与えているの?と言ったら、やっぱり主権者である我々国民が与えているに他ならない。
そして、国民は、権利を与える以上、権利を与えるコストとして義務を果たさなければいけない。
そういう国民主権の視点が、すっぱり抜けているように見えたので、僕は賛成できなかったのだ。



重ねて言おう。
僕のことを「無知」だの「政治に興味がない人間」だの言うからには、答えてもらいたい。
あんたは、僕の知らない何を知っているんだ?
教えてくれよ。
くれぐれも、「そのような問いを発すること自体分かってない証拠」みたいなメタ発言とか、「権利の大切さが分かってない」とかの抽象論で逃げるなよ。



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