風はどうして吹くの?


みなさんこんにちは。

ごぶさたしております。

アンケートはありがとうございました。とても興味深く拝見しました。


それにしても、分数の計算ができない自称理系には、本当に恐れ入るばかりです。
本当に馬鹿なんですね。
誰のこととは言いませんが。
分数の計算ができない自称理系と同レベルの論争を繰り広げていた(結局絶縁したらしいですが)自称文系のレベルも、推して知るべきでしょう。
誰のこととは言いませんが。



さて。

kyoko様から「大人のためのなぜなに科学講座」あてのお便りが届きました。
よいことですね。
さて、さっそく、質問をみていきましょー。

いろんな子に、「風はどうして吹くの?」と聞かれるんです・・・
私自身疑問で、全然わかんないんですが・・・orz


ふむう。「風はどうして吹くの?」ですか。
なかなか難しいことを聞きますね。
でも良い質問だと思います。
子供らしい、素朴な疑問を大人にたっても忘れたくないですね。
子供達はそういう質問はどんどんして大人を困らせましょう(笑)



それで、肝心の「風はどうして吹くの?」ですが、これは結構難問です。
というのも、色々な要因が絡まりあって、いちがいに「これが原因だよ!」って言えないからです。
一言で風と言っても台風の風、低気圧、竜巻、浜風、谷風、色々あります。
正確なメカニズムは一流の科学者でも分かり切れていない部分があり、突き詰めていけばいくだけ答えは長くなります。




ですので、思いきり単純化して、身近な例をあげていこうと思います。


例えば南風。
春から夏にかけて、南の方から吹いてくる季節風です。
これは日本の北の方には大陸(シベリア、中国大陸)が広がっていて、南の方には海(太平洋)が広がっていることが主な原因です。





一般的に、陸地はあっためるとはすぐにあったかくなりますが、水はあったまりにくいです。
(ひなたに空のフライパンを置いておいた場合と水を入れたフライパンを置いておいた場合を思い返してください。
夏場だと太陽にさらされればかなり熱くなりますが、水を入れるとあまり熱くなりませんね)


というわけで、夏が来ると、大陸はすぐにあったかくなりますが、海はあまりあったかくなりません。



大陸があったかくなると、大陸の上の空気も大陸に温められて温度が高くなります。
一方、海の上の空気はさほどあったまりません。



空気は温度が高くなると軽くなります。
(なぜそうなるのかはちょっと難しい話になるので、まあそういうものだと思ってください)
軽くなった空気は、上にいきます。




大陸の上の空気は上に行ってしまったので、大陸のすぐ上の部分には空気が足りなくなります。
なので足りなくなった空気を補充するために海の方から空気が移動してきます。
これが南風です。


(ちなみに、冬場はこれと全く逆のことが起こり、陸から海へ北風が吹きます。)



とまあ、こういうわけで、基本的には「空気が足りなくなったら足りない場所へ空気が流れる」ことが風だと思ってください。


この温度が高い所←低い所 に吹く風の関係は、
大陸 − 海 のような大規模な話じゃなくても、
砂浜 ー 池
アスファルトが多い都市部 ー 森林や田畑
晴れてるところ − 曇ってるところ

なんかでも同じ理屈で風が吹きます。


風が吹くという現象は他にも色々な要因が複雑に絡み合った結果ですが、
子供にはこれくらい言っておけば(?)納得してくれるのではないでしょうか。



以上で「大人のためのなぜなに科学講座」、今日の分は終わりにします。
今日質問を採用させていただいたkyoko様にははてなスター1ポイント差し上げます。
また、説明不足のところ、補足質問があったらあ便りください。
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