どの学校も、どの学級も、いじめは発生しうる

文部省は、小学校4年生から中学3年生までのいじめの実態について追跡調査した。
いじめの頻度について「毎週」「月一回程度」「なし」の三段階にわけて、各学年前期後期で2回アンケートを行い、小学校4年生から中学3年生までの生徒のいじめの実態について分析した。

その結果によると、1回の調査でいじめをしている人間は約3割。
しかし。
同様な調査をもう一度後期にやってみると、前期で「いじめていた」と答えた生徒の実に6割が「いじめていない」と答えたのだ。
それなのに、「いじめをしている」と答えた生徒の数は減っていない。
前期で「いじめをしていない」と答えた生徒が新しく「いじめをしている」と答えたからだ。
そのようにして小学4年から中学3年まで追跡調査をした結果、

すべての調査で「いじめをしていない」と答えた生徒は全体の一割にも満たなかった


逆に、常にいじめをしていた生徒は1%に満たなかった。


この結果、文部省が出した声明が、


どの学校も、どの学級でもいじめは発生しうる。誰もが被害者になりうるし、誰もが加害者になりうる


というもの。
これは文部省の国是だ。
「いじめ」というのは、特別悪い奴がいて、そいつが問題を起こしまくる、というわけではない。
いじめは要因によってはどこにでもおこってしまうもの。
さらに、状況によって加害者と被害者がコロコロ入れ替わるものなんだ。
これは文部省の、ひいてはそれを引き継いだ文科省の言っていることだ。


いや、何でこんなこと言うかっていうと、教育再生会議山谷えり子議員議員が
「イジメた人にいろんな取り組みを試みて、それでもダメなときには停学処分も辞さない」といったらしいけど、本当に何にも分かっていないんだなあって…
山谷さんが子供だった旧石器時代はどうだったか知らないけど、今のいじめって、加害者を取り除けばハイ、それでOKってものじゃないの!
教育にイデオロギーを持ち込むこと以前に、基本的なことは知ってから「再生」させるべきじゃないの?
被害者と加害者が頻繁に入れ替わるんだが、そのたびに順番に停学させるか?
しかも、停学ってイミ無いぞ。
村社会の近所づきあいがあった昔なら、誰か家にも監督を置いて反省させることが可能だったが、
現在では家でプレステするのがオチだ。
だれかまずコイツを教育してやってくれ。
正直、こんなやつらが教育をいじくるのが怖くてしょうがない。



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