なぜ社民党は北朝鮮大好きなのか

社会民主党の機関紙「月間社会民主」の3月号の表紙は平壌の写真でした。

そして、それに関連する記事として、


笑顔『5回目の北朝鮮


思いっきり要約すると、
この写真は5回目の北朝鮮に行ったときに撮ったものだ。
色々あるが、やはり私は北朝鮮の人々が大好きだ。
この前一緒にお酒を飲んだ時はまるで故郷の友達と飲んだようだった。


分かっていたけど、分かりきっていたけど、やっぱり、こいつら北朝鮮を愛しているんだよなあ。
心のそこから北朝鮮大好きなんだよなあ。


国中で北朝鮮による拉致疑惑があがった時に、「拉致なんてあるわけがない、そんなのは反動勢力の自作自演だ」と言い張り、
実際に拉致を金正日が認めたら今度は「日本人は植民地支配で共和国の人民を虐げてきたのだから拉致されても仕方がない」と思いっきり拉致被害者を侮辱し、
北朝鮮がミサイルを日本近海に7発もぶっ飛ばして日本が抗議した時も「北朝鮮の技術力では東京を狙っても命中は難しい。だから日本は北朝鮮に抗議するのは妥当ではない」と北朝鮮が東京を狙ってそれて横浜に命中して横浜市民が虐殺されても北朝鮮は東京を狙ったのだから悪くない、と言わんばかりの言い草をして、
北朝鮮が核開発を宣言しても「大国によるイジメへの抵抗手段」「核を持ちたくなる気持ちは痛いほど分かる」と徹底的に北朝鮮を擁護して、


やっぱり北朝鮮大好きなんだよなあ。




僕は結構疑問だったのだ。
なぜ、日ごろから民主主義、民主主義言ってる社民党が民主主義から一番遠く離れた軍事独裁国家を精一杯応援しているのか
とっても疑問だったのだ。
その辺のところがいまさらながら見えてきたので書いてみる。
そもそも、逆だったのだ。
本当に疑問に思うべきなのは、「なぜ民主主義を強く言っている社民党独裁国家と深く共鳴しているのか」
ではなく、「なぜ社民党独裁国家と深く共鳴しているのに民主主義などとのたまうのか」

だったのだ。


いまさらだが、社民党の目指すものは国外国内問わず、独裁の肯定と民主主義の破壊である。
国外の方はおおっぴらに独裁政権の完全肯定、民主主義国家への攻撃という形でしめしていたが、
国内政治のほうは表向きは「民主主義の擁護」をしているので、いまいち本質が見えづらかった。


しかし、社民党支持者(北朝鮮全面支援者)と討論しているうちに、僕にもおぼろげながら見えてきた。
やはり国内政治のほうも社民党が目指しているものは民主主義の破壊と独裁である。



次に掲げるのは、僕は以前出入りさせてもらっていた「お玉おばさんでも分かる政治の話」の一節である。
(今は僕にしゃべらせておくと都合が悪いことを知ったのか、北朝鮮と同じく僕の意見を弾圧してコメントを載せないようにしている)


(引用初め)

お玉が池小学校 六年三組で、トイレ掃除の当番を決める学級会を行なっていました。


学級委員 「は〜い、ではトイレ掃除当番を推薦で決めたいと思います」


少年A   「は〜い、たまちゃんがきれい好きなのでぜひやってもらったらいいと       思います〜〜」


学級委員 「では〜たまちゃんにお掃除当番をしてもらったらいいと思う人、手を挙げてください〜〜〜はい・・40人中39人が賛成と言うことで今週の掃除当番はたまちゃんに決まり〜〜」


たまちゃんは、みんなの意見で一週間トイレ掃除をやりました。そして翌週


学級委員 「は〜い、では今週のトイレ掃除当番を決めたいと思います」


少年B  「は〜い、たまちゃんが掃除するととてもきれいなトイレになるので、もう一回やってもらいたいと思います〜〜」


学級委員 「では、、たまちゃんでいいと思う人手を挙げて〜〜・・はいはい、40人中39人が賛成してますので、今週もたまちゃんにお願いします」


たまちゃんはなんかおかしいと思いつつ、「でも多数決で決ったんだから・・」と納得して、もう一週間トイレ掃除をやりました。


そして、次の週・・


学級委員  「では〜〜今週もトイレ掃除の係を決めます」


少年C    「やはり、トイレ掃除にはたまちゃんが一番かと。。」


学級委員  「では・・手を挙げてください。たまちゃんが良いと思う人〜はいはい40人中やっぱり39人が賛成なので、今週もたまちゃん〜〜お願いします〜」


たまちゃん 「おまえら、いいかげんにしろ!!!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


これは伊藤真さんの講演会で聞いたよくわかる立憲主義の考え方の一例です。民主主義がいつも正しい、多数決によってすべて決められるべきという考え方のみで、憲法が成り立っていないことを教えてくださってます。


国民の1人1人の自由と権利を保障するために国家権力を制限するのが「立憲的意味の憲法」の本質。


例え民主主義によって作られた政府であっても、それが国民の自由と権利を侵すおそれがある場合はその権力に歯止めをかける必要がある。


国民の大多数が必ずしも正しいとは限らない、国民の多数意見の暴走への歯止めでもあるのです。


ところがですねえ・・自民党憲法改革推進の人たちって、この原則までも変えたいんですよね。だから日弁連は怒ってる。小林節さんも怒ってる、あきれてる。国民主権を取っ払うような、国と国民が同じ目線に立つ憲法って・・おいおい(^^;)・・普段上から目線は大嫌いなお玉ですけど、これだけは同じ目線になんか立てないよ。

(引用終わり)




この言説が国と国民をすっぱり分けている「反日」の典型例だと言うことは前も言ったとおりなんだけど、まあそれはよいとしよう。



結局のところ、↑の文章が何を言いたいか。
立憲主義は民主主義より上の考えだ!」→「よって国家権力が民主主義に則って議決しても無視していいんだ!」「なぜなら、私達の考えこそが立憲主義にのったった考えだからである!」


まあこういう考えらしい。
立憲主義が民主主義よりも上位に来るってのは、まあ否定しないよ。
しかし、「立憲主義」っていうのは、
あらかじめ決めておいた憲法の枠内でしか民主主義は動かない
ということで、決して民主主義で決まったことを憲法によって覆すことができることではない。
今のを言い換えると、民主主義は、決して憲法からはずれたことを議決しない。
なぜなら、民主主義が憲法を守るからであって、間違っても民主主義が憲法からはみ出したものを誰かが取り締まるからではない。



国家権力がやっていることが憲法に合致しているかどうかは、やはり国家権力が決める。
国家権力が決めたことを否定して言うことを聞かせる存在がないからこそ国家権力は国家権力なのであり、国家権力以外が「国家権力のやっていることは違憲だ!」とほざいたところでそれは「少数派の遠吠え」に過ぎない。
お玉おばさんは言う。「多数派が正しいとは限らない。多数派のいっていることが憲法違反なら、少数派に従わなくてはならない」
では、「多数はの言っていることが憲法違反かどうか」ってのは誰が決めるの?
国民?
でも、国民の大部分は多数派なんだぜ?(当たり前だけど)
立憲主義の何たる事を分かっている私達だけが決める権利を有する」?
知ってる?
「賢い少数派が愚かな多数派の言うことを無視して国の行き方を決めている」っていうのを


独裁


って言うんだぜ?



自分の意見が多数派だったら→「これは民主主義の決定だ!民主主義に従え!」→自分の意見を通す
自分の意見が少数派だったら→「民主主義は正しいとは限らない!立憲主義に従え!」→自分の意見を通す


要するに、どういうときにも、自分の意見を採用してもらえる、と考えることこそが、独裁の考え方であり、金正日の考え方なのだよ。
いかに自分の考え方が確実に正しいという信念を持っていようと(それはすでに自分の中では「事実」と呼ぶべきものでも)、民主主義で負ければ民主主義の決定に従う。それが民主主義だ。


自分の意見が通らないこともあることを知ることこそが民主主義なんだよ。


お玉さんと同じく北朝鮮全面支持系ブログ村野瀬玲奈の秘書課広報室は、よく国会議員に電話攻勢をかけて、採決をやめさせている。
いわく、「本当の民主主義を達成するために」なんだそうだ。
「本当の民主主義」ってことは、今の政治は「ニセモノの民主主義」ってことか?
で、「本当の民主主義」は、少数派の意見が国政に直結することをいうらしい。
自分の意見が多数派でないときは、電話テロ攻勢で「採決をやめさせる」。
要するに、独裁の考えかただ。


社民党支持者の目指すものは確実に「社民党による独裁」であって、決して「本当の民主主義」などではない。
あの電話攻勢をかけている人たちがもし政権を握ったとして、例えば「憲法九条を変えて軍隊を持てるようにしてください」という国民の電話が来たとしても、圧殺するだろう。
決して自分らが求めたように「国民の声を聞く」なんてことはしない。
彼らの理想はあくまで「独裁」なのだが、「独裁」という言葉は日本では拒否反応が強いため、「本当の民主主義」という言葉で言い換えている。
そして、自分らは民主主義を守る気なんてないこと、自分らの敵(日本やアメリカ)が民主主義を採用していることを逆手にとって、
「彼らのやっていることは民主主義ではない。自分らの意見のみとおすのが『本当の民主主義』である」
と言っている。
彼らのいう「民主主義」は、朝鮮民主主義人民共和国でしか通用しない民主主義であって、他の国でイメージされている民主主義とはかけ離れているので、社民党の国外政治基準と国内基準が著しくずれているようなイメージを受けるが、実際は同じ事をいっている。
どちらも彼らの理想はあくまで「独裁」である。


※「共産党も似たような体質を持っているじゃないか!」
という意見があるかもしれません。しかし、共産党は国会での立ち振る舞いを見る限り「民主主義」というものは理解していること、
北朝鮮には一切の共鳴意識を持っていないこと、
を指摘しておきます。


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