本気で9条を変えたくないのなら、即時核戦争を主張して一歩も譲るな

僕自身は、もし憲法改正案が国会で通って国民投票となったら、改憲反対に一票を投じる気でいる。

ただ、「憲法九条を守ろう!」って言ってるだけのブログには言いたいことがある。

すっごく言いたいことがある!

もし、本気で憲法九条を変えたくないのなら、どうかこの文章を最後まで読んで欲しい。きっとプラスになるはずだ。


まず、「憲法を変えないでください!」って国会議員に電話するのはやめなさい。

あれ、意味無いから。

国会議員が百人から電話受けたって、そうそう意見なんか変えるものか。

そもそも選挙で10万人ほどの投票を受けて国会にいるのに、100人の電話ごときで信念変える国会議員がいるほうがよっぽど怖いよ!

電話もらったら「圧力には屈さない」って考えになって逆効果だよ!

電話かけるんなら、まずはその人の主張を聞きなさい。隅から隅まで聞きなさい。

憲法を変えたいと思っている人は、決して日本を破滅に追いやりたいから憲法を変えたいと思っているわけではない。

平和の大切さを分かっていないから憲法を変えたいと思っているわけではない。

平和の大切さ、憲法の精神の大切さなんて、分かってるに決まってる。

それでも憲法を変えたいと思うのは、彼らなりの「正義」と彼らなりの「信念」に基づいているからだ。

だからまずは「その人がどうして憲法を変えたがっているのか」を知りなさい。

知らないままで自分の意見を言っても、決して通らないよ。

彼らには彼らの中の「憲法を変えないといけない理由」があるのだから、その「理由」が動かされない限り、いくら反論が来ようが信念を変えない。

その「理由」がつき崩された場合のみ、信念が変わる。

だから、まずは、その理由を徹底的に理解し、その理由の弱点、矛盾点を本気で考えろ。

その人が著作を出していたら穴が開くほど読み込め。その人に賛成している人が身近にいたら、その賛成論者の論法をただ聞け。質問があるならどんどんつっこめ。

そして、その人の意見を完璧と思えるくらいに理解しろ。

その人の意見を理解することと、その人の意見に共感することは全く違う。

もちろん共感することは理解しないとできないが、反論することも、理解しない限り不可能なんだ。

そして頭から血が出るまで悩め。改憲論者のどこが間違っているのか?と言うことを。

その方が無意味な電話なんかするをするよりずっと護憲に近づける。


今のところ、完全に改憲VS護憲は、改憲の方ががリードしている。

改憲論者と護憲論者が討論すると、改憲論者は護憲論者の話を聞いたあと、「それは十分分かっています。でもね〜」

と反論する。護憲論者は改憲論者の話が終わったあと、「そんなことはどうでもいい、私が言いたいのは〜」

とやる。それを端から見ている人は、「憲法を変えるべきでない理由は護憲論者によって挙げられたけど、それは改憲論者の〜という反論によって否定されている。一方、憲法を変えるべき理由は護憲論者によって反論されていない。」とみる。要するに改憲論者の方が説得力があるわけだ。


僕は長年ゆとり教育は徹底的に間違っていると思っていた。子供を馬鹿に育て上げることは何も国にとってプラスではないと思っていたから。

でもゆとり教育反対を表明することは無かった。国がわざわざ子供を馬鹿に育て上げたいと思うとは到底考えられなかったから。

国がゆとり教育を推進する理由が分からなかったから。

それで「ゆとり教育とはエリート教育のための隠れ蓑」という真実を知ったとき、初めて「ゆとり教育反対」と言った。

逆説っぽいけど、ゆとり教育=エリート教育は国にとってプラスになる、という考え方はある程度説得力があるから、僕は反対!って言えたわけだ。

「××反対!」と言える資格があるのは、××を推進することの目的、××を導入されることによるプラスになる点を十分理解している人だけ、というのが僕の絶対的な真理である。


繰り返すが、何も悪いことをしたくて悪いことをする人間なんているわけが無い。そんなものは子供向けアニメの悪役だけで十分だ。「悪いこと」をする人は、その人なりの理由がある。ましてや、同じ日本語を使っている日本人、全く理解不能なわけが無い。
第二次世界大戦だって「善」対「悪」と考えている単純思考の人がいるかもしれないが、そんなわけ無いだろ。戦争なんだから、連合国も枢軸国もそれぞれの「正義」を掲げ、連合国も枢軸国も戦争に勝つためには相当あくどいことをしてる。有能な悪党と無能な悪党が争って無能な悪党が負けた、ただそれだけの話だ。

自分の意見に自信があるんなら、相手の意見はじっくり聞けよ。言論封殺みたいなことするなよ。
「いや、改憲論者に洗脳されたくない」って馬鹿か!意見聞いたくらいで洗脳されちまうくらいの薄っぺらい意見しか持ってないんなら洗脳されちまえ!
核武装について話し合うべき」って中川政調会長が言ってたけど、僕はその話聞いて、
話し合いしようにも、「じゃあ核武装した方がいい?」「いや、しない方がいいだろ」と二分で終わるじゃん?って思ったよ。
この発言意味分からんって思ったよ。日本には言論の自由があるのに。
そうしたら、実際に「議論自体してはだめ」っていうブログが出てきて、そのとき初めて、
「確かに言論封殺みたいなこと言ってる人っているんだな」って思ったよ。
今日(昨日?)朝まで生テレビ見てたんだけど、それのアンケートが「日本は核武装すべきか?」って質問で、一般視聴者の55%が「すべき」って答えてて、愕然としたよ!
どう考えても核武装はしないほうがいいだろ?
何で過半数核武装するべきなんだよ!
朝生出てる識者によると、
戦略的理由(日米安保条約が無くなりアメリカが敵に回る)
金銭的理由(何十兆円という金がかかる)
地理的理由(日本は狭いから核実験をやると少なからず被爆者が出る)
技術的理由(数発核を持っても核の保管場所が分かれば爆撃地点になるだけ)
国際的理由(核拡散防止条約の歯止めがかからなくなる)
感情的理由(唯一の被爆国としてのアピールができなくなる)
まだあるけど、とにかくどんな角度から見ても「核武装はしないほうがいい」って結論だったんだ。
僕もそれを聞いて、「やっぱりそうだよな、核武装はしないほうがいい」と納得した。
ということは、一般人が「核武装するべき」と考えた理由はたぶん「議論自体だめ」と言ってるあなたたちにあるんだぜ?
核武装するべきと思った人たちは、「核武装に対する議論自体してはいけない」という反応を見て、「ああ、本当は核武装をした方がいいんだけど、言論封殺によって核武装賛成は言ってはいけないことになってるんだな」って判断したんだろ?
核武装すべきでない」という意見に自信があるのなら、「核武装すべし」という意見を弾圧してはならない。するべきことは、極めて理性的に反論して、完膚なきまでに叩きのめすことである。
枢軸国=絶対正義と考える頭からっぽの右翼思想が若者に増えてるって話だけど、あれも「枢軸国=絶対悪、それ以外の価値観は認めない」って日教組の馬鹿教師が教えるから、その価値観の胡散臭さから、若者は右翼に走っていくんだぜ?
初めから「この戦争の日本側の言い分は〜です。しかし、この考え方には―という批判もあります」って言うスタンスで教えとけば、絶対右翼なんかに走らなかったと思うぜ?


繰り返す。本気で護憲したいのなら、改憲論者の言うことを理解しろ。言論を無視したり弾圧したりするのは逆効果である。そうする気がないのなら、わざと「すぐに憲法変えて武装して北朝鮮と戦争しよう!」と主張して一歩も引かずにがんばれ。さすれば議論は紛糾し、憲法改正にはいたらないだろう。


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